トランプ大統領爆誕でTPPはどうなる?

トランプ大統領爆誕でTPPはどうなる?

トランプ大統領爆誕でTPPはどうなる?

トランプ氏とヒラリー氏のTPP参加への立場

当初、民主党のヒラリー氏はTPPに関して「gold standard(黄金の基準)」と褒め、支持していました。
ところが、大統領選中盤になると、一転して反対の立場に。
「アメリカに不利な貿易協定はTPPも含め、大統領になってからも反対だ」
とTPPに否定的な立場になりました。

 

 

一方、共和党のトランプ氏は最初から反対の立場。
「TPPはアメリカの製造業にとって死の一撃になる」
「ウォール街の投資家にとっては有利なものだが、アメリカの労働者を裏切ることになる」
「アメリカはレイプされ続けている」などと激しい言葉で、TPPを非難しています。
トランプ氏は関税引き下げが輸入増を招き、米国の製造業を衰退させると一貫して主張しています。

 

スポンサードリンク

 

さらにトランプ氏はアメリカがカナダ、メキシコと締結しているNAFTAについても「アメリカから雇用を奪っている」などと批判し、一貫して自由貿易に反対しています。

 

オバマ大統領の思い

オバマ大統領は、自分のレガシー(遺産)としてTPPを成立させたい思いがありました。
二人の大統領候補が、揃ってTPPに反対となると、新政権後の議会承認は不可能です。

 

そうするとオバマ大統領が2016年内、任期が残っている期間(レイムダック・セッション)にTPP承認させるほかありません。
しかしオバマ大統領は「トランプ新大統領に任せる」と年内獲得を断念しました。

 

 

TPPは発効出来るのか?

TPPは2年以内に12カ国の承認手続きが済んだ段階で発効します。
しかし、承認国のGDP総合計が85%以上になった段階で発効するという規定があります。
全体に占める米国のGDP比率は約60%、日本は18%
これだとアメリカで承認されなければ、TPPは発効しません。
アメリカ次第ということになってきます。

 

スポンサードリンク

 

今後のTPPと世界情勢はどうなる?

当初はペルーなどがTPPの検討し始め、その後アメリカが主導権を取るべく前に出てきました。
そうして6年間アメリカがリーダーとなってTPPを進めてきました。
そのアメリカの立場がトランプ大統領の誕生で変わると、TPP協定の発効は不透明になります。

 

もしアメリカがTPPから手を引くとどうなるでしょうか。
参加各国のアメリカ離れが加速し、日本は経済政策と安全保障でもダメージを受けます。

 

TPP発案のペルーのクチンスキ大統領は、トランプ氏の勝利を受けたインタビューで
「米国の代わりに中国やロシアを加えた新しい協定を作ることも可能」
と答えました。

 

もし中国がTPPまで影響力を発揮するとなると日本は無関心ではいられません。
ただでさえアメリカが参加しない東アジア地域包括的経済連携(RCEP)で中国との結びつきを強める国も増えています。
日本にとってアメリカの影響力が弱まり、中国の影響力が増すことは脅威です。
既に軍事的にも挑発的な中国が、さらに強気になってくるでしょう。

 

三村明夫氏(本商工会議所代表)は
「優れたビジネスマンは常に翻意する」と分析しています。
トランプ大統領が「現実的にTPPを承認するしかない」という考え方になるよう、各国は連携して説得していくことになりそうです。

 

ただ、このままTPP発効が絶望的になれば、経済と軍事の両面で中国のさらなる台頭を許し、アジアだけでなく世界的不安定化につながってしまう可能性があります。
自民党の小野寺五典元防衛相は読売テレビ番組で
「トランプ氏が中国との関係でも経済利益を追求すれば、東シナ海、尖閣、南シナ海に影響が出てくる」
と強い懸念を示していました。

 

スポンサードリンク


ホーム RSS購読 サイトマップ
基本 農業・食品への影響 製造業への影響 医療・保険への影響 反対運動 日本の姿勢